カイロ近郊に位置するこの遺跡は、19年から調査が開始され、今までに多くの成果をあげてきた。聖なる丘、ライオンの丘と称される小高い丘を中心とし、丘陵頂部からは、新王国第18王朝のラムセス2世の第4王子カエムワセトの葬祭殿、その娘であるイシスネフェルト王女の墓など大きな発見があった。
さらに斜面からは最古級の石積遺構や、クフ王の銘の入ったスフィンクス像など貴重な遺物が出土している。
そういった発見によりこの聖なる丘が古代から聖なる場所として信仰を集めてきた重要な場所であることが推察される。現在、カエムワセト王子の墓の発見に焦点を当て準備を進めている。