18歳以下・無料のエジプト考古学者育成プロジェクト
設立趣旨

U-18エジプト作治塾」は、世界的なエジプト考古学者である吉村作治教授(東日本国際大学総長・教授、早稲田大学名誉教授・工学博士)が立ち上げたプロジェクトです。
吉村作治塾長は東日本国際大学エジプト考古学研究所を立ち上げられるとともに一般社団法人 日本エジプト考古学研究所の理事長でもあります。
両組織の主催の形で、そのプロジェクトの一つとして令和5年(2023)10月1日に「U-18エジプト作治塾」は正式に旗揚げしたのです。
吉村塾長の思い
吉村作治教授は1966年以来、早稲田大学のエジプト調査学生隊長として「クフ王の太陽の船」「青いマスクの未盗掘ミイラ」など、数多くの発掘・復原を成し遂げ今も活発な活動を続ける世界トップレベルの「エジプト考古学者」です。
と同時に、自ら何よりも「教育者」であることに強い使命と誇りを持ち続け、多くの優秀な弟子たちを育ててきました。
そして80歳を機に、さらにその道を推し進めることにしました。
はるか未来に可能性を持つ18歳以下の世代を対象に、エジプト考古学の魅力を知ってもらうために無料の塾を設立しました。
その塾生の中から東日本国際大学に進学してエジプト考古学マネジメントコースに参加し、将来、吉村作治教授に比肩するような、知識と経験と人間力を持つエジプト考古学者が現れることを願っておられるのです。

募集活動
塾生の募集は2023年10月から吉村作治教授のSNSなどを中心に行われ、4歳から16歳までの22人の子供たちが募集要項に沿った書類を提出して塾生になったのです。
※(募集要項の請求先はE-mail: egyptshipu18@gmail.com)
募集に応じた子供達の地理的範囲は東京だけでなく全国津々浦々に及び、中には親が海外赴任中ということで外国から参加という子もいました。

第1回U-18エジプト作治塾 開催
いよいよ令和5年(2023年)11月25日(土) 午後2時から記念すべき第1回の「U-18エジプト作治塾」がはじまりました。
会場は新宿区西早稲田の昌平黌ビル2F会議室
主催側からは吉村作治塾長
岩出まゆみ東日本国際大学エジプト考古学研究所・所長
サポートとして矢澤健教授(東日本国際大学, エジプト考古学研究所, 客員教授)
進行役として山田尚日本エジプト考古学研究所・担当理事
一方の塾生は直接参加12名(幼少者には保護者が1名付き添い参加)。
その回のテーマに応じて準備と進行を行なって講義を進める形式を取りました。
Zoomによるオンラインでの参加が10名という形でスタートしました。
吉村作治塾長からは挨拶の後、早速 早稲田大学の学生時代に仲間を集めさまざまな困難を乗り越え、経済的にもアルバイトや支援を受けながら指導教授1人、仲間4人とともにエジプトをほぼカバーするジェネラルサーベイを成功させるまでのハラハラドキドキの探険潭を語っていただきました。

大きな反響
ある年代以上の多くの日本人が「エジプト旅行のきっかけは吉村作治先生の本を読んだりテレビ番組で見て魅力を教えてもらったから」という声はよく聞かれます。今回の作治塾の塾生からも「あの吉村作治先生から直接、お話を伺えて感動しました。まだまだ大発見を目指し活動されている姿に感動しました」といった親子から届けられました。
第2回U-18エジプト作治塾 開催

第2回目の作治塾は2024年01月20日(土)午後2時から開催
テーマは「発掘最新情報」
2023年12月2日に吉村作治隊長はじめ駐エジプト大使館の岡浩全権大使閣下(当時)ご夫妻もご臨席のもとクフ王のピラミッドに西に広がるマスタバ群の中にあるサッカー場ほどの広さの空き地の一角で鍬入れ式が行われました。発掘が開始されてはやくも成果が出てきた最新情報を伝える非常に興奮する内容がビジュアル素材も交えながら紹介されました。
2010年4月、長年の考古学研究の成果に対しエジプト・アラブ共和国文化省エジプト考古最高評議会よりゴールド・メダル賞
2019年 第12回国際エジプト考古学者会議賞
加えてエジプト・カイロの日本大使館で吉村作治塾長が長年のエジプト考古学への功績を評価され秋の叙勲で瑞宝中綬章を受けられたことを記念して盛大なパーティーが開かれました。これまでのエジプト政府より、世界一レベルのエジプト考古学者であり吉村教授の親友でもあるとザヒ・ハワス博士も駆けつけて祝辞を述べられた様子も紹介されました。

第3回U-18エジプト作治塾 開催
第3回目の作治塾は2024年03月23日(土)午後2時から開催
- エジプト発掘最新情報・ギザ 西部墓地
- メンカウラーピラミッド修復プロジェクト
- 太陽の船復原プロジェクト
- アメンヘテプ3世王墓修復プロジェクト
の4つのテーマについてのお話になりました。
どのプロジェクトも実際に動いているものばかりで、まさに最新情報の宝庫のような内容に、エジプト調査隊の活躍に塾生たちも目を輝かせていました。


第4回U-18エジプト作治塾 開催
第4回目の作治塾は2024年05月18日(土)午後2時から開催
発掘中のギザ大地の西部墓地から古王朝時代の墓が見つかり、そこにクフ王と同じ古王国時代の執事親子の名前が掘られた、非常に珍しい価値の高い偽扉が発見されたことについて、現場の絵を見ながら発掘が見つかるまでの様子を先生が説明されました。
塾生は自ら発掘現場にいるような興奮を感じながら講義に聞き入っていました。

第5回U-18エジプト作治塾 開催


第5回目の作治塾は2024年07月27日(土)午後2時から開催 研究会
この回は第8回目東日本国際大学エジプト考古学研究所の公開研究会の参加・見学という形で作治塾は開催されました。
会場は早稲田大学大隈記念講堂 小講堂で直接、来場できなかった方はオンラインで参加となりました。
主催:早稲田大学エジプト学研究所/東日本国際大学エジプト考古学研究所
協力:NPO法人太陽の船復原研究所
後援:一般社団法人日本エジプト考古学研究所 (株)アケト
司会を(株)アケトの岩出まゆみ社長 早稲田大学エジプト学研究所 招聘研究員
東日本国際大学エジプト考古学研究所 所長が務めました。
緑川 浩司 学校法人昌平黌 理事長の開会の挨拶に始まり
西坂 朗子早稲田大学エジプト学研究所 招聘研究員
東日本国際大学経済経営学部 客員教授から
「王家の谷 アメンへテプ3世王墓調査」について
黒河内 宏昌早稲田大学エジプト学研究所 招聘研究員
東日本国際大学エジプト考古学研究所教授
NPO法人太陽の船復原研究所 カイロ所長から
「ギザ台地調査プロジェクト最新報告」について
吉村 作治 早稲田大学名誉教授 工学博士(早大)
学校法人昌平黌総長 東日本国大学教授から
「2023年度エジプト調査の総括」についてお話しされ数百人の参加者も満足されていました。
第6回U-18エジプト作治塾 開催

第6回目の作治塾は2024年09月28日(土)午後2時から開催
テーマ「ピラミッドは何か?」
「ピラミッドはファラオ・王の墓」ではないという教科書が書き直されるほどのインパクトのある吉村作治先生の学説の正しさについて事実と論理に基づいてお話しされました。
同時にクフ王のピラミッドで有名なクフ王の墓が実際に発掘できれば、決定的な証拠となるということ。そのためのギザ地域での発掘の最新情報についても丁寧に説明されました。

この6回をもって初年度のU-18エジプト作治塾は、終了となりました。
そして塾生に対して全国ネットのテレビ番組

独占取材!ピラミッドの常識を覆す3つのカギ 5000年の謎を解く新説とは?
12月8日(日)午後3時からTBS系列で放送
を見てもらうように告知し、その感想文をきちんと送ってくれた人に平成6年度の修了証を郵送する旨を伝えました。
結果的に23名の塾生が感想文を送ってきて修了証を手にすることになりました。
令和七年度 U-18エジプト作治塾 開幕へ
そして2025年4月12日(土)午後2時から、新年度の令和7年U-18エジプト作治塾が始まることになりました。
これまでの塾生に加え新たな仲間たちの参加を呼びかけ、随時、募集を行なっています
一般社団法人:日本エジプト考古学研究所
〒169-0051
東京都新宿区西早稲田2-3-21 アサショー早稲田ビル3F
U-18エジプト作治塾
E-mail: egyptshipu18@gmail.com